
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード、ボブ・バラバン、M・ナイト・シャマラン、サリタ・チョウドリー 他
原題:「LADY IN THE WATER」
ごく普通のアパート“コーブ・アパート”の管理人クリーブランド・ヒープ(P.ジアマッティ)は、廊下の掃除や電球の交換をするだけの単調な毎日を送っていた。ところがある晩、中庭のプールでストーリーと名乗る謎めいた女性(B.D.ハワード)と遭遇する。彼女は水の精“ナーフ”という存在で、“ブルーワールド”からある目的のために人間界にやって来たという。やがて、クリーブランドは韓国系親子が語るおとぎ話をヒントに謎を紐解き始める。そんな中、ストーリーが“ブルーワールド”へ戻ることを阻止しようとする恐ろしい怪物が現われる。クリーブランドは住民たちの協力を得て謎解きを進めながら、ストーリーが無事に戻れるよう懸命に奔走するのだが…。
いや〜、ついに見てしまった、シャマランのいろんな評価が飛び交った作品。映画館に観にいかなくて正解だった、と思う。しかしDVDを半額で借りて見るには最高の映画ですね。非常におもしろかった。「サイン」や「
ヴィレッジ」も映画館に行かずDVD鑑賞したならもっと評価はよいものになっていたのだろう。
ということでこの映画おもしろかった。いまだ「シックス・センス」の呪縛にとりつかれている人やマトモな映画を見たい人ははこういうのは楽しめないんだろうけどシャマランの楽しみ方を知っていればすごくおもしろいはずだ。まずいつものようにみんなが大真面目にふざけている。そしていつものように大真面目に怪物が出てくる。さらに今回はキャスティングがすばらしく傑作なやつばかりでP.ジアマッティはもちろん、インド人が大真面目に演技していた。笑うな、というほうが無理なものばかりではないか。まぁやはりというか当然というかラジー賞の助演賞をインド人は獲得していた。
これはもうインド人がふざけて映画を作っているとしか思えなくなってきているのだが本人のコメントなどを雑誌などで読むとどうやら大真面目らしいのだ。何よりいつも伝えたいテーマがあり、それを伝えるのが目的でありそのためにドンデン返しなどの手段を使う、と。だからいつもドンデン返しを期待してもらっては困る、と。伝えたいものはいつも違うのだから、と。なるほどこいつは真面目に映画を作っている。今回もしっかりP.ジアマッティの過去などを考えると大切なものを逃げずに守るというテーマが見て取れる。適当にやりたい放題やっているわけではない気がする。
しかしこの監督、いやインド人はアホである。アホというか真面目であるがマトモではない。「サイン」での家族愛、「ヴィレッジ」での共同体への不安、この映画での大切なものを守るということ。なんで全部怪物が出てくるんだ。ふざけやがってまじうける。もう怪物が好きなんだろうな、マトモじゃねー。今回の怪物は草犬みたいなやつで最初出てきたときはおもしろくてしょうがなかったぞ。それに出会って必死な顔して逃げるジアマッティだぞ。そんでなんとかっていう守ってくれる3人のやつらがこれまた草人間みたいなやつでよ、おいおい、どうなってんだブルーワールドはよ、右腕だけ鍛えてるアホもいるしよ。
ということで楽しみっぱなしでした。中盤の謎解きのようなところが強引なゴロ合わせのような展開でこんなもんでいいのか、と正直つまらなさを覚えたがエンドロールの最後に出てくるメッセージで全ては納得。これはおとぎ話なのである。おとぎ話が現世に現れた映画なのではなくこの映画自体がおとぎ話で子供が寝る前に親が聞かせているような話なのだ。となればご都合主義に思える展開もまぁ怪物も許せるってもんだ。インド人が出まくってることも。いや、それは許せん。
ラストのワシが連れ去るシーンはなかなかのハッピーエンドである。幸せな気分にすらなる。本当におとぎ話だ。全体的にも夏の夜に起きた不思議な体験が涼しそうに不思議そうな雰囲気の中で進んでゆき心地よい。しかし最も気になったのは

そっくりじゃねーか?
左:B.D.ハワード
右:シシー・スペイセク@「
キャリー」('76)